さわべいづみのヘンな音楽3の感想だか解説だか


すごいイキオイで曲作りしてますね、師匠。最近はぷっつり途絶えている様子ですが。さて、たにもとの感想と言うか解説です。

1・アッセンブル
シーケンサー操作のみの曲のようです。荒々しいサウンドですが、よくよく聞いてみるとベースのループが徐々に変化していくのが判ります。って師匠、こういうコトやったって一般には判らないんですってば。
マニア向けの曲。1曲めにコレかい‥‥

2・嵐の中の酔っぱらい
師匠の言葉をそのまま引用しますね。

健全な食生活よりも酒を選んだいづみん。
そう、台風18号が来た日、
いい気分で曲作りを始めたはいいが、
途中から記憶が無い。
気が付いたら出来上がっていたのだが、
なんか録音がヘン。
曲もヘン。
きっと、酔い潰れたいづみんの代わりに、
小人さんが作ってくれたに違いない。
小人さんの欠点は、
音楽センスが無いことです。
う~む、出だしのあたりは
きちんと計算された作りなのにな~‥‥
小人さんもすこしがんがって。

どーでもいいですけど、そんなタイドでいいんですか。曲自体は、出だしは重々しく、Aパートはドラムも使ってカッコイイですが、和音のみのパートを挟んで(ここがまた意外と長い)、訳のワカラン妙ちきりんな音が続きます。いい言い方をすれば変化に富んでいますが、悪い言い方をすれば統一感に少し欠けます。まぁ、途中から意識を失ったというので、仕方ないでしょう。それにしても、気ィ失っても曲が作れるんですか、師匠は。

3・トランジスタの量子力学
幻想的で師匠独特のAパートから、いきなしロック調に変わります。この部分で使われているのはエレキギター、パーカッション、オルガンのみ(何故かベースがない)。デタラメに近い演奏ですが、それなりにカッコいい。ラストはまた、師匠独特のわけわからんフレーズで、徐々にリバーブが深くなって終わり。こういう曲は師匠としても初めてですね。聴き応えはあります。

4・のたうつ
なんというタイトルでしょう。危機感のあるイントロからいつもの師匠らしい、ループを使った幻想的な音が続きます。そして、和音のみを挟んで(この和音のみの部分がカッコイイ)、『のたうっている』音が続きます。いかにも「のたうち回って苦しんでいる」と言った曲調。それからまた、訳のワカラン不可思議な音が続き、最後は短音のポツン、ポツン、と言った音で終わります。のたうっていた人はどうやら救われたようですね。かなり手の込んだ、力作だと思います。

5・冬の風
「ヘンな音楽1」の「嵐の夜」に似たオープニング。あれ、先祖返りしたかな、とオモタら、リズムを持ってコード変化のある不思議な音がフェードインしてきます(師匠の音作りはどれも独特なので、『師匠らしい』としか表現できません)。木枯らしを思い起こさせるようなサウンドです。それから和音を挟んで‥‥師匠、このやり方好きですね‥‥またも木枯らしを思い起こさせる、寂しげなリズムとサウンド。アドリブによるリードもあります。ラストはやはり、点描のような和音、短音で終わります。師匠、このやり方好きですね。この曲では最近には珍しくクロスフェードが多用されています。落ち着いたカンジの、いい曲だと思います。

6・冷たく震える手
タイトルから、詩的なサウンドを想像していたら大間違い。イキナシ劇的なイントロで始まり、すぐにまた独特の音作りで激しいカンジのAパートが続きます。ココはシーケンサ操作のみのようです。めまぐるしくコードが変化していきます。それがいきなりブッツリと途絶え、低音で不気味な繋ぎがあり、また激しいBパートへと続きます。ココはアドリブによるリードがあります。最後は美しい和音で終わり。師匠、少しマンネリ気味ではないですか?

7・LSIの夢
なんだこのタイトルは、とオモタら、聴いてみるとびっくり。イントロはいつもの不気味な調子ですが、メインのAパートが‥‥どのキーを弾いているのかすら判らない、謎の音で極めて幻想的なサウンドが始まります。一体どーやったらこんな音が作れるんだろう。それがブツッと終わり、荘厳なカンジの繋ぎがあり、それから師匠お得意の不思議なフレーズのループに乗せてアドリブによるリード。それもいきなり終わり、またヘンなフレーズのエンディングです。徐々にリバーブが深くなっていくのは「トランジスタの量子力学」に合わせたのでしょうか。聴き応えのある曲です。

8・静かな曲。
このタイトルでやかましかったら金銭取るぞ、とオモタらほんとに静かな曲です。師匠には珍しく、アコースティクギターをメインに据えて、音で静かさを表現しています。アコースティックギターが徐々に重ね演奏されていく部分はかなり出来がいいです。師匠にしてはかなり珍しいタイプの曲ですね。たにもと的には名曲かと思います。


以上、感想というか解説でした。たにもとの感想としては、2に比べて更に無駄がなくなり、洗練されてきていると思います。一方で、ほぼ全てが4部構成であり、終わり方も過去に使った方法が多く、些かマンネリ感を感じます。また、アドリブ演奏がかなり減っており、シーケンサーのみの部分がかなり増えています。「ヘンな音楽1」に比べると、相当曲調が変わっています。でもまあ、それがスタイルといえばそうですし、曲自体はどれもタイプが違いますし、失敗作もないようです。コレはやはり、プログレ好きの方にはもってこいの音楽集ではないでしょうか。